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鳥取市の小児科夜間救急について。かかりつけ医の診察を待たず救急病院に行くタイミングについても解説
鳥取市の小児科における夜間救急及び休日診療について解説します。小さな子どもは、深夜に突然高熱を出すということがよくあります。あるいは、日曜日遊んでいて脚を捻る等の怪我をすることもあるでしょう。
夜間休日診療のための医療施設として、東部医師会の急患診療所が設置されています。また、鳥取市周辺には「救急告示病院」として6つの病院が登録されています。
しかし、夜間休日診療は時として時間がかかり、体調不良のお子さんに却って大きな負担をかけることになりかねません。
そこで、夜間救急を利用するか判断する方法、救急病院に行くべきかどうか誰に相談できるのかについても解説します。
目次
夜間休日の小児科診療は東部医師会急患診療所へ
東部医師会急患診療所とは、小児科医と内科医の2人が日祝の9:00〜17:00、夜間は常に19:00〜22:00まで急患の診察にあたっている診療所です。
医師が各2名ずつしかいないため、場合によっては非常に混雑することに注意が必要です。特に風邪が流行る時期などは待ち時間が1時間以上になってしまう可能性もあります。
小児科は、乳児期の検診で利用しそのまま小学校、中学校までかかりつけとして受診し続けるケースが多い診療科です。
そのため、普段から見てもらっている医師と違う方が診察すると、診断結果が異なる、医師にも原因がよくわからないから結局翌日のかかりつけ受診を勧められる、ということも少なくありません。
そのため、微熱、高熱でも意識がはっきりしていて本人は動きたがるなどの場合は、急いで急患診療所を受診するのは見合わせてください。
入院が必要なほど症状が重い場合の夜間診療
即時入院、救急車の出動など病気の症状が重い場合の夜間診療先として、鳥取市周辺に「救急告示病院」が6箇所登録されています。
救急告示病院とは、救急告示医療機関とも呼ばれ、各都道府県知事が指定するものです。機能や目的をまとめると以下のようになります。
- 救急医療について深い知識と豊富な経験を持った医師が常駐している
- X線検査装置、輸血の設備、など救命救急のための設備が整っている
- 緊急搬送された患者を優先的に治療できる病床を確保している
鳥取市周辺の救急告示病院は以下の6箇所です。
- 鳥取県立中央病院
- 鳥取市立病院
- 鳥取赤十字病院
- 鳥取生協病院
- 岩美病院
- 智頭病院
当日の宿直医師が何科の担当かについては、鳥取県宿直医情報システムから確認することができます。小児科の先生が居る病院を調べて相談してみてください。
夜間診療を受けるかどうか確認できる「とっとり子ども救急ダイヤル」
「とっとり子ども救急ダイヤル」は、深夜の急な発熱など、病院を受診したほうがいいか判断に迷ったときに、看護師さんに相談ができる電話サービスです。
「#8000」にかけると、看護師さんがお子さんの症状について質問をしますから、落ち着いて様子を伝えてください。表情は、呼吸の状態は、などいろいろなことを訊かれます。
そのうえで緊急性が高いと判断されると、救急病院を受診するか、119通報することを指示されます。緊急度が低いことが判断された場合でも、今のところの手当の仕方などを教えてもらえます。
利用体験談
私自身も長男が0歳の時、とっとり子ども救急ダイヤルを使ったことがあります。その時は、深夜寝ている長男の体温が妙に高く感じたため、念の為眠らせたまま熱を測ったら39度ありました。
あわててとっとり子ども救急ダイヤルに相談したところ、呼吸が穏やかで顔色が青ざめておらず、ぐっすり眠っているのならそのまま眠らせておいて心配ありません、と言われました。結局翌日には熱が下がっており、元気に過ごせました。
無理に起こして病院に連れて行っていたら、私も本人もかなり辛かったと思います。このように、受診が必要か判断がつかない場合は、まず誰かに相談する、ということを大切にしてください。
小児科夜間救急を受診するかどうかは冷静な判断が必要
鳥取市には小児科や内科を中心に、夜間や休日の急な体調不良に対応できる診療所と救急病院がいくつか設置されています。
しかし、日中の受診に比べて夜間は医師の数も少なく、また小児科や外科の先生が居なくて応急処置しかできないという場合がよくあります。
また、待ち時間も日中より長くなりやすい傾向にあり、体調が悪いお子さんを横になるスペースもない場所で長時間あやさなくてはいけないかもしれません。
救急病院に相談すると「診てみないことにはなんともいえない」と言われることがほとんどです。そのため、子ども救急ダイヤルなどにまず相談し、病院に行くべきか、自宅で様子を見るべきか確認することが重要です。
子どもの急な体調不良のとき、大人はまず慌てない。急いで病院に行こうとせず、信頼できる人に相談するようにしましょう。